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┏┏ SAAJ近畿支部 メールマガジン 第26号
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┌ 発行日:2016年09月07日 発行者:SAAJ近畿支部 ITサービスG
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いつもご愛読ありがとうございます。 このメルマガは、近畿支部
メーリングリストへ登録して頂いている方へお送りしています。
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・巻頭言………………… チェックリスト^n
・トピック……………… SAAJ近畿支部サイト更新情報/他
・特集…………………… 本部会報掲載情報
・お知らせ……………… 【再録】ITサービス利用ガイドライン/他
・編集後記……………… 才能の発掘
■ 巻 頭 言 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
「チェックリスト^n」:阪口博一
盛夏の外回りはきつい。内勤の身で滅多に外に出ないことも累乗
(^n)的に作用している。吹き出す汗をぬぐい、取引先の事務所に
入ると、汗で濡れたシャツが急速に冷えていく。背中の汗が消える
頃、今度はテーブルの冷茶が汗をかいている。事務室の片隅にしつ
らえた応接セットで壁の「品質向上」の額をボヤッと眺めながら、
担当者を待っていた。
「結構待たせるな…」そのとき、突然声がした。激しい口調だ。
「本来の処理に問題があったわけでなく、チェックリストの不備を
指摘する意味が分かりません!この不備のために、さらにチェック
リストを作れというのですか?阿呆かと言いたい!」思わず、目を
向けると、若手社員が所属長とおぼしき人に食ってかかっていた。
それとなく聞き耳をたてると、監査部門への不満のようだ。以前、
何か事務処理ミスを指摘され、再発防止策としてチェックリストを
追加したようで、その係印欄の押印もれが騒ぎの原因らしい。
「事務処理ミスの再発防止策としてチェックリストで対応」、よく
聞く例である。そのチェックが形骸化し、押印もれが見つかったの
で、「チェックリストが機能していない」と指摘されたというとこ
ろであろうか。
チェックリストの新設というのは再発防止策として手軽で、証跡も
わかりやすい。被監査部署も監査部署もそれで一件落着となってし
まう。しかし、事務処理が増えるし、何より新たなヒューマンエラ
ーの要因ともなりかねない。
何か別の方策はないのだろうか。難しいことではない。例えば
ACCESSやEXCEL マクロでカバーできるようなことも多い。そもそも
元の事務処理ミスが、なぜ起こったのか?「なぜなぜ分析」くらい
はしたのだろうか。そこで真の原因を特定し、それをカバーするた
めの簡素なシステム化ができないか、知恵を絞ったことがあったの
だろうか。
もっとも、新しいシステム化を提案したとして、システム対応の困
難さというより、その有効性評価や維持管理が難しいといった理由
で却下されることも多い。監査部門も安易に流れることなく、真の
原因究明をサポートし、ヒューマンエラーそのものを減らす取り組
みを支援してもらいたいものだ。
若手社員君よ、君の言うとおりチェックリストの累乗なんて、大し
た「品質向上」にもならずナンセンスだ。こんなことで腐らずに、
元のチェックリストを廃止できるようなシステム化を実現しよう。
また所属長も監査部門も、否定的な面ばかりに目を向けず、彼を暖
かく見守ってほしい。厳しい陽射しの下、アスファルトに陽炎が揺
れ、街路樹のクマゼミの大合唱を聞きながら、そう願わずにはいら
れなかった。
■ ト ピ ッ ク ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
○定例研究会・勉強会情報:荒町弘
・今後の予定は次の通りとなっています。
9月16日(金)第 161回 定例研究会(ご案内済)
10月15日(土)第 54回 システム監査勉強会(準備中)
詳しくは本部サイトへ!
→ http://www.saaj.or.jp/index.html
・定例研究会は、会員を中心とした講師によりシステム監査に関係
するテーマについて講演頂く形式を取っています。
原則、奇数月の第 3金曜日の18時半から開催しています。
(12月は、第 2または第 3土曜日にて開催)
・システム監査勉強会は、日本システム監査人協会本部の月例研究
会の内容を録画したDVD を視聴する形式を取っています。
原則、12月を除く偶数月の第 3土曜日の午後に開催しています。
○近畿支部サイト更新情報:金子力造
【研究論文/他】
発表者に許諾をいただいた近畿支部会員の研究論文、研究成果、
活動報告などを収録しています。新規掲載分は下記です。
・「事例に学ぶ情報漏えい事故とそのセキュリティ対策
~情報セキュリティ監査のポイント」
粕淵 卓氏
→ http://www.saajk.org/?p=1930
■ 特 集 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
○SAAJ近畿支部会員の神尾博氏の『エッセイ【八百比丘尼】』が本
部会報に掲載
手塚治虫の作品『火の鳥・異形編』にも、永遠に死ぬことのでき
ない宿命を持つ「八百比丘尼」が出てきます。ITや監査の世界で
の虚偽や捏造との闘いについて、SAAJK のペンの魔術師・神尾氏
はどのように描くのでしょうか。(下田あずさ)
詳しくはこちらへ!(2016年 9月号の会報 PDFが開きます)
→ http://skansanin.com/saaj/201609/201609_SAAJKaihoNo186.pdf
■ お 知 ら せ ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
○【ITサービス利用ガイドライン】:是松徹
近畿支部で運営するITサービス(メーリングリスト等)を利用い
ただくにあたり、同会員の皆様に遵守をお願いする事項を掲載し
ています。必ずご一読ください。
→ http://www.saajk.org/?p=3122
■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
いつもみなさまが楽しみにしてくださっている(ハズの)当メルマ
ガ巻頭言。実は日夜、新しい執筆者を探し求めております。才能の
発掘、これはわがITサービスグループの重要なミッションなのです。
発掘側にとっても、巻頭言執筆者に限らず、どこかに埋もれている
才能を見出し、その原石が磨かれていく過程に接することは喜びで
もあり、また役得とも言えます。
お笑いコンビ「ピース」又吉直樹さんの『火花』の芥川賞受賞の際
には、才能を見出した側の編集者も賞賛されていました。元々、読
書好きで短文も書いていたという又吉さん。しかし「小説を書いて
みては?」という編集者の助言や、二人三脚での執筆進行などは、
まさに「発掘」という言葉がピッタリです。
様々な人・才能が溢れている中で、パッと見ただけでは見えにくい
ものもある。そこから何を見出して伸ばしていくか。また、呼応し
て伸ばされていくか。縁やタイミング等も影響するのでしょうね。
振り返ってみると、私自身もメルマガ編集長として打診を受けたこ
とが「発掘」された経験に当たります。あとは「トライしてみる」
という精神。皆様も巻頭言執筆オファーを受けられたら、ぜひとも
ご快諾くださいね!(あ)
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
次回の「SAAJ近畿支部メルマガ」も宜しくお願いします!
【SAAJ近畿支部メルマガ】
発 行 日:年 6回(奇数月)+臨時増刊
発行開始日:2012年09月19日
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http://www.saajk.org/?page_id=115
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【発行元】
特定非営利活動法人 日本システム監査人協会近畿支部 ITサービスG
Mail: *******@saajk.org
HP: http://www.saajk.org/
発行責任者:是松徹、編集責任者:下田あずさ
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