○○●●【SAAJKメルマガ】-Vol.059(2023/04)- ●○●●

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┏┏  SAAJ近畿支部 メールマガジン 第59号

┌ 発行日:2023年04月14日 発行者:SAAJ近畿支部 ITサービスG
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いつもご愛読ありがとうございます。 このメルマガは、近畿支部
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・巻頭言……………… ローマ人から学ぶこと
・トピック…………… 研究会・勉強会情報/サイト更新情報
・特集………………… 本部会報掲載情報
・お知らせ…………… 【重要】年会費納入のお願い/他
・編集後記…………… WBC と W杯

■ 巻 頭 言   ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

「ローマ人から学ぶこと」:大谷英徳

先日、塩野七海さんの大著「ローマ人の物語」を読み終えました。
読まれた方もおられると思いますが、この本はなぜイタリア半島の
小国であったローマが、地中海を内海にするほどの大国にまで繁栄
したのか?というテーマで、その誕生から繁栄そして滅亡までを描
いた歴史小説です。

私なりの解釈で恐縮ですが、なぜローマが繁栄したのか?その理由
を 3点挙げてみました。(1) 政権に対峙する野党的勢力の存在、(2
) 失敗から学ぶ文化、(3) 寛容な社会であったことに集約されるの
ではないかと考えました。

少し具体的に言いますと、(1) は共和制時代のローマにおいては貴
族主体の元老院が法律制定や政策遂行の中心的存在でしたが、平民
階級も元老院に対して意見表明するルートは存在していました。ま
た帝政に移行してしばらくは、皇帝も両者のバランスの上に立って
いた存在であったようです。(2) は戦場における将軍や指揮官の処
遇に如実に表れています。それは敗戦した指揮官をすぐに処罰する
のではなく、むしろ「失敗を通じて経験値が上がっているはずだ」
との考えの下、再度指揮官として任用していました。(3) はローマ
では征服した地域において、ローマの文化や宗教を押し付けるので
はなく、その地域の文化や宗教をそのまま認めていました。

しかしそのローマも異民族の度重なる侵入が繰り返され、国の混乱
を鎮め迅速に意思決定をする為に皇帝への権力集中が進み、徐々に
ローマが繁栄した礎である 3つの特徴が薄れ、やがて衰退し滅亡へ
とつながったのではないかと考えます。

これは遠い2000年前の出来事ではありますが、21世紀の我々にも、
大は社会から小は組織の在り方に関して教訓を伝えているように思
います。現代の企業組織への教訓として、(1) 反対意見を封じ込め
ず議論の俎上にのせているか、(2) 失敗から学び活かすPDCAサイク
ルが廻っているか、(3) 多彩なキャリアをもった人材を活用してい
るかと言えるのではないでしょうか。

一昨年、某大手銀行がシステム障害を繰り返した事故は記憶にまだ
新しいと思いますが、原因を調査した金融庁の指摘の一つに、組織
の在り方に問題があったと断じていました。こうした事例を持ち出
すまでもなく、システムが適切に運営されるには組織が健全である
ことは言うまでもないことです。システム監査において、システム
そのものにだけ目を向けるのでなく、監査対象先の組織体の状況に
ついても、ローマ人から学び取った点も参考に進めていく必要があ
ることを改めて気づいた次第です。

■ ト ピ ッ ク ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

○定例研究会・勉強会情報:荒牧裕一

・今後の予定は次の通りとなっています。

4月15日(土)第 77回 システム監査勉強会(ご案内済)

5月19日(金)第 200回 定例研究会(準備中)

6月17日(土)第 78回 システム監査勉強会(準備中)

7月22日(土)第 201回 定例研究会(準備中、曜日注意)

詳しくは本部サイトへ!
→ https://www.saaj.or.jp/index.html

・定例研究会は、会員を中心とした講師によりシステム監査に関係
するテーマについて講演頂く形式を取っています。
原則、奇数月の第 3金曜日の18時半から開催しています。
(12月は、第 2または第 3土曜日にて開催)

・システム監査勉強会は、日本システム監査人協会本部の月例研究
会の内容を録画したDVD を視聴する形式を取っています。
原則、12月を除く偶数月の第 3土曜日の午後に開催しています。

○近畿支部サイト更新情報:金子力造

【定例研究会報告】

隔月開催の支部定例研究会について、掲載しております!

2023/ 3月開催分の報告を掲載しました。

・ 3月支部定例研究会報告 荒町弘氏
→ https://saajk.org/?cat=5

【総会資料】

日本システム監査人協会近畿支部総会(2023/01/20開催)にて承
認されました資料について掲載しております。

・2023年度 事業計画
→ https://saajk.org/?cat=15

【プロジェクト憲章】

2023年度各プロジェクトの活動計画について掲載しております。

・2023年度 プロジェクト憲章
→ https://saajk.org/?cat=9

■ 特 集 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

○SAAJ近畿支部会員の田淵隆明氏の下記コラムが本部会報に連載
『システム監査のための数学・教育課程・法律・会計再入門』

今年度の新機軸として核融合の話が始まりました。加えて、スペ
ースジェットやH3ロケットの話、イースターの事など縦横無尽に
話題を飛び回る読み飽きない連載です。(近藤博則)

詳しくはこちらへ!(02~04月号の会報 PDFが開きます。)

https://www.saaj.jp/03Kaiho/0305kaiho/2023Kaiho/202302_SAAJKaihoNo263.pdf

https://www.saaj.jp/03Kaiho/0305kaiho/2023Kaiho/202303_SAAJKaihoNo264.pdf

https://www.saaj.jp/03Kaiho/0305kaiho/2023Kaiho/202304_SAAJKaihoNo265.pdf

○SAAJ近畿支部会員の神尾博氏のエッセイ『大嶽丸』が本部会報に
掲載

大嶽丸は「分身の術」を用いる鬼神とのこと。ITの世界では、分
身の術ならぬコードクローンが容易に作成でき、リスクとしても
存在する。我々はこれをどう退治するのか?(阪口博一)

詳しくはこちらへ!(02月号の会報 PDFが開きます。)

https://www.saaj.jp/03Kaiho/0305kaiho/2023Kaiho/202302_SAAJKaihoNo263.pdf

○SAAJ近畿支部会員の神尾博氏のエッセイ『十三参り』が本部会報
に掲載

「リスキング」を「十三参り」の如く振り向くことなく進むべし
と説く。よくある看板掛替え感のある言葉だが、論者はポジティ
ヴにとらえ、これを契機にと過去への訣別を促す。(吉田博一)

詳しくはこちらへ!(03月号の会報 PDFが開きます。)

https://www.saaj.jp/03Kaiho/0305kaiho/2023Kaiho/202303_SAAJKaihoNo264.pdf

■ お 知 ら せ ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

○【重要】SAAJ年会費納入のお願い:福本洋一
すでに本年度(2023年 1月~12月)の請求書が手元に届いていると
思いますが、早めに納入をお願いします。 6月末までの合計振込
金額により、各支部への配分が決定されますのでご協力ください。

○【再録】ITサービス利用ガイドライン:近藤博則
近畿支部で運営するITサービス(メーリングリスト等)を利用い
ただくにあたり、同会員の皆様に遵守をお願いする事項を掲載し
ています。必ずご一読ください。

→ https://www.saajk.org/?p=3122

■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

春は花粉症の季節でもあります。スギ、ヒノキの花粉飛散情報の予
測が日本気象協会から公表されており、今年は例年に比べて花粉の
飛散量がやや多いと言われています。いつもにも増して花粉症対策
に苦戦されている方も多いのではないでしょうか。

この半年の間に、スポーツ界からは、明るい話題が続けて届きまし
た。まだ余韻が残る野球の WBC(ワールド・ベースボール・クラシ
ック)と昨年終盤に開催されたサッカーの W杯(ワールドカップ・
カタール大会)で日本チームが大活躍し、世界を驚かせる結果を残
しました。開催期間中は、テレビやネットでのライブ中継が多くの
ファンの眼を釘付けにしたところです。

巻頭言では組織の在り方に触れています。WBC や W杯ではチーム運
営や監督の采配にも話が及びました。巻頭言で挙げた 3つの視点か
らこれらを見てみると、競技の特性はお互い異なるものの、それぞ
れ対応がなされているようでもあり、なかなか興味深いものがあり
ます。結果を出す組織に共通するものは何かと追及すると面白いか
もしれません。

ようやく 5月から、新型コロナウイルス感染症が 5類感染症に位置
付けられます。これで、徐々に世間の閉塞感が払拭されることを期
待したいと思います。花粉症対策のため、マスクはなかなか手放せ
ない面もありますが、周りではリアルでの活動が増えてきている感
触があります。今後は、定例研究会後の情報交換会もリアル実施の
機会が増えると思いますので、是非、情報収集等に向けてご活用い
ただければと考えています。(TK)

最後まで読んでいただいてありがとうございました。
次回の「SAAJ近畿支部メルマガ」もよろしくお願いします!

【SAAJ近畿支部メルマガ】
発 行 日:年 4回( 1月、 4月、 7月、10月)+臨時増刊
発行開始日:2012年09月19日

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発行責任者:近藤博則、編集責任者:是松徹

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