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┏┏ SAAJ近畿支部 メールマガジン 第61号
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┌ 発行日:2023年10月13日 発行者:SAAJ近畿支部 ITサービスG
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いつもご愛読ありがとうございます。 このメルマガは、近畿支部
メーリングリストへ登録して頂いている方へお送りしています。
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・巻頭言……………… AIと監査
・トピック…………… 研究会・勉強会情報/セミナー情報
・特集………………… 本部会報掲載情報
・お知らせ…………… 【再録】近畿支部ML運用ルール
・編集後記…………… 雑感
■ 巻 頭 言 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
「AIと監査」:藪上憲二
ChatGPT を始めとした、生成AIが花盛りになってきています。
今まではAIといってもいわゆる「バズワード」でしたが、今回は実
用的なツールも沢山出てきていることから、本当にブーム?が来て
いると実感しています。
実際に使ってみたことのある会員の皆様も多いと思いますが、いい
面、悪い面、色々あると思います。
私が使ってみた感想からすると、いい面では文章の生成は得意で、
短時間で要約したり、ちょっと気の利いた文章を作ってみたりとい
うのは得意ですね。例えば、AIと監査について、100 字で述べよと
ChatGPT に命令すると、以下のような文章が生成されます。
「AIは監査に革命をもたらし、データ分析とリスク識別を向上させ
ます。効率性が向上し、人為的エラーが減少します。しかし、AIの
導入には適切な教育と倫理的配慮が必要で、専門家と連携が不可欠
です。 AIは監査の未来を変え、透明性と信頼性を向上させる一方、
専門家の判断力と倫理的洞察が不可欠です。」
だそうです。なんとなくそれっぽく見えますよね。
逆に悪い点を言うと、純粋な事実に基づいた受け答えは不得意とい
うところでしょうか。
以前はかなりウソをついてきましたが、学習の成果か、ChatGPT で
は教えてくれなくなりました。Google Bird はChatGPT よりはマシ
ですが、やはりウソつきです。(笑)
さて、では我々が監査の時にどうやってAIと向き合うか。まず、現
状で使える使い方としては、例えばAI議事録で実地監査における議
事録を取り、AIで要約させる、報告書の校正に使うなどで、監査に
係る時間の短縮は図れると思います。
将来的には、会話内容やチェックリストをAIに判断させることで、
重視すべき点や点数を判断することができるとは思います。
しかしながら、実際にはそれをAIで指摘できたとしても、被監査人
が納得できる監査が、AIだけでできるには、まだまだ長い年月がか
かるものと思われます。なぜなら、人間には感情があるのはもとよ
り、収集できる文章だけでは表せない経緯やシステム間の連携、予
算の問題など、まだまだ人間にしか判断できない要素が沢山あると
考えられるためです。(データが揃ってくるとまた変わりますが)
今後もAIの進化により、世の中の形や監査の求められる姿は変わっ
ていくことになると思いますが、AIが進化するからこそ、AIへの監
査が求められる場面もあるのではないでしょうか。
■ ト ピ ッ ク ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
○定例研究会・勉強会情報:荒牧裕一
・今後の予定は次の通りとなっています。
10月21日(土)第 79回 システム監査勉強会(ご案内済)
11月18日(土)第 80回 システム監査勉強会(準備中)
・第80回システム監査勉強会では、 9月23日の本部第 280回特別
月例研究会の内容を視聴予定です。
通常より長い 3時間30分(13: 30~17: 00)の予定ですので、
ご注意ください。
12月中旬 第 203回 定例研究会(日程調整中)
※ISACA 大阪支部との共催
詳しくは本部サイトへ!
→ https://www.saaj.or.jp/index.html
・定例研究会は、会員を中心とした講師によりシステム監査に関係
するテーマについて講演頂く形式を取っています。
原則、奇数月の第 3金曜日の18時半から開催しています。
(12月は、第 2または第 3土曜日にて開催)
・システム監査勉強会は、日本システム監査人協会本部の月例研究
会の内容を録画したDVD を視聴する形式を取っています。
原則、12月を除く偶数月の第 3土曜日の午後に開催しています。
○セミナー情報:荒町弘
【セミナー案内】IT- BCP 体験セミナー(申込受付中)
開催日時 :2023年10月28日(土)13:00~17:30
開催場所 :リアル会場 2拠点+オンライン(ハイブリッド形態)
定員50名(大阪会場16、東京会場 8、オンライン26)
申込締切 :2023年10月23日(月)
SAAJを代表して近畿支部BCP 研究プロジェクトが事業継続推進機
構(BCAO)と連携し、当セミナー(講義と演習)を実施します。
詳細内容およびお申込はこちらへ!
→
https://www.saaj.or.jp/shibu/kinki/taiken/taiken20231028.html
■ 特 集 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
○SAAJ近畿支部会員の田淵隆明氏の下記コラムが本部会報に連載
『システム監査のための数学・教育課程・法律・会計再入門』
毎号縦横に話題が広がります。公共インフラにおけるバックア
ップの話は採算が取れない路線にとって、物流の2024年問題と
合わせて光明をもたらす視点だと感じました。(近藤博則)
詳しくはこちらへ!(08~10月号の会報 PDFが開きます。)
→
https://www.saaj.jp/03Kaiho/0305kaiho/2023Kaiho/202308_SAAJKaihoNo269.pdf
→
https://www.saaj.jp/03Kaiho/0305kaiho/2023Kaiho/202309_SAAJKaihoNo270.pdf
→
https://www.saaj.jp/03Kaiho/0305kaiho/2023Kaiho/202310_SAAJKaihoNo271.pdf
○SAAJ近畿支部会員の神尾博氏のエッセイ『屏風のぞき』が本部会
報に掲載
テレワークが普及した昨今、画面越しに業務を行うことの課題が
様々発生しました。屏風越しに覗き見をする妖怪の話からオンラ
インツールのリスクについて警鐘を鳴らしています。(金子力造)
詳しくはこちらへ!(09月号の会報 PDFが開きます。)
→
https://www.saaj.jp/03Kaiho/0305kaiho/2023Kaiho/202309_SAAJKaihoNo270.pdf
○SAAJ近畿支部会員の中田和男氏のコラム『兼業層農家の安定的承
継に与する政策提言』が本部会報に掲載
小規模農家(兼業層農家)の安定的営農、承継の安定化が世界的
食料不足への必須の対策であると強調するとともに、当該農家と
しての自主改善策を実行する必要性に触れています。(是松徹)
詳しくはこちらへ!(10月号の会報 PDFが開きます。)
→
https://www.saaj.jp/03Kaiho/0305kaiho/2023Kaiho/202310_SAAJKaihoNo271.pdf
■ お 知 ら せ ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
○【再録】近畿支部ML運用ルール:近藤博則
支部MLに関する運用ルールを「近畿支部メーリングリスト運用ル
ール【簡易版】」として支部サイトに掲載しています。
双方向の利用が可能な運用ルールです。ルールに則り、支部会員
の情報交換や議論の場としてメーリングリストをぜひご活用くだ
さい。
→ https://www.saajk.org/?p=2226
■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
急に季節が進みました。暑さ寒さも彼岸までと言われますが、少し
遅れたものの一気に秋らしい気候となりました。猛暑から解放され
るどころか、朝夕は寒さまで感じるような様変わりです。
巻頭言で取り上げた生成AIに関しては、今年5 月に開催されたG7広
島サミットで「広島AIプロセス」が立ち上げられ、議長国の日本が
主導して生成AIに関する国際ルールを年内に策定する方向が示され
ました。この10月に京都で開催された国連主催の第18回「インター
ネット・ガバナンス・フォーラム」でもこの点に言及されています。
国として生成AIへの関与を強調する姿勢が見受けられます。
10月と言えば、例年ノーベル賞発表の時期でもあります。今年の医
学・生理学賞が、新型コロナウイルスに対して効果的なmRNAワクチ
ンの開発に不可欠な基礎研究を担った2 名の研究者に対して贈られ
ました。研究成果を踏まえたワクチン開発がパンデミックを背景に
急速に進み、多くの人々を救ったと伝えられました。研究者が基礎
研究に地道に取り組み続ける重要性を改めて認識した次第です。
このところ、某芸能事務所の犯罪や某中古車販売業者の不正、某宗
教法人への解散命令請求の動向等のニュースに隠れ、少し前まで大
いに騒がれたマイナンバー制度に関するゴタゴタのその後の状況が
報道からは聞こえてきません。この11月末を目途に総点検を終わら
せる予定とのことですが、現行の健康保険証を廃止するのであれば
その進捗や結果の実態が気になっているところです。
気が付けば今年も余すところ2 か月半となりました。しかしながら
まだまだいろいろありそうな予感がしている今日この頃です。(TK)
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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発 行 日:年 4回( 1月、 4月、 7月、10月)+臨時増刊
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発行責任者:近藤博則、編集責任者:是松徹
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