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┏┏ SAAJ近畿支部 メールマガジン 第54号
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┌ 発行日:2022年01月12日 発行者:SAAJ近畿支部 ITサービスG
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いつもご愛読ありがとうございます。 このメルマガは、近畿支部
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・巻頭言……………… 城とドキュメント保存
・トピック…………… セミナー情報/支部サイト更新情報
・特集………………… 本部会報掲載情報
・お知らせ…………… 【重要】年会費納入のお願い/他
・編集後記…………… 通奏低音
■ 巻 頭 言 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
「城とドキュメント保存」:荒牧裕一
新年明けましておめでとうございます。
元日夜の NHKで「日本最強の城SP」と題した番組を放送していた。
実は私は、数年前より日本 100名城巡りを始めた城マニアでもあり、
年数回不定期に放送されるこの番組も楽しみに観ている。今回は絶
景をテーマに、天守や櫓のある城と石垣だけが残る城跡を合せて 7
つの城が紹介されていた。しかし番組のテーマとは別に、紹介され
た城で天守閣のある姫路城、大阪城、大洲城、唐津城の 4つの城が、
奇しくも天守閣のベストとワーストを代表する城だった点も興味深
かった。
ベストの筆頭は、国宝かつ世界遺産の姫路城天守閣で、その素晴ら
しさについては異論のないところであろう。もう一つは愛媛県の大
洲城で、2004年に江戸期の姿を忠実に木造で再建した「復元天守」
のベストとされる。復元できたのは、明治初期に撮影された外観写
真に加え、江戸期の平面図や木組模型が奇跡的に残されていたから
である。
一方のワーストの筆頭は、佐賀県の唐津城だ。 5層の壮大な天守閣
が地域のシンボルとなっているが、実は江戸期の唐津城には天守閣
は存在せず、現在の天守閣は1966年に観光用に新築されたものであ
る。このように、江戸期に存在していなかったり異なる外観で再建
されたものは「模擬天守」と呼ばれている。また、復元天守と模擬
天守の中間ともいえるのが大阪城である。秀吉の建てた天守閣は黒
壁であり、徳川が再建した天守閣は白壁だったのだか、現在の天守
閣は最上層のみが黒壁で下 4層は白壁と両者のハイブリッドになっ
ている。本来は全体を秀吉時代の黒壁で再建したかったが、資料が
少なくてこのような妥協的な外観になったそうだ。
模擬天守の建築が容易に認められた昭和と違い、平成以降は十分な
根拠に基づく復元天守しか文化庁は認めていない。そのため、天守
閣等の図面や資料が残されているかどうかが再建の可否を握ってい
るが、それらが残されている例は非常に少ない。その理由は城の構
造等が軍事機密だったためとされる。
しかし、システム監査技術者からみるとこの理由には納得がいかな
い。例えば、軍事向けシステムであれば開発のドキュメントを保存
しないというのは変であろう。重要なシステムであればあるほどド
キュメントを残し、それを厳重に管理するのが本来の姿である。現
に江戸城については、幕府の大棟梁職だった甲良家伝来の江戸城建
築図面類が数多く残されており、それら一式は重要文化財に指定さ
れている。要は、ドキュメントの保存・管理の意識と、それを可能
にする組織体制が整っていない藩がほとんどだったということだろ
う。
城番組を見ながら、思いがけずドキュメントの保存・管理の重要性
について考えた新年であった。もしかしたら、私たちが作成したシ
ステムのドキュメントが 100年後には重要文化財になっているとい
う初夢が正夢になるかもしれない。
■ ト ピ ッ ク ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
○定例研究会・勉強会情報:荒牧裕一
・今後の予定は次の通りとなっています。
1月21日(金)第 193回 定例研究会(ご案内済)
※支部総会に引き続いての開催となります。
2月19日(土)第 73回 システム監査勉強会(準備中)
3月18日(金)第 194回 定例研究会(準備中)
詳しくは本部サイトへ!
→ https://www.saaj.or.jp/index.html
・定例研究会は、会員を中心とした講師によりシステム監査に関係
するテーマについて講演頂く形式を取っています。
原則、奇数月の第 3金曜日の18時半から開催しています。
(12月は、第 2または第 3土曜日にて開催)
・システム監査勉強会は、日本システム監査人協会本部の月例研究
会の内容を録画したDVD を視聴する形式を取っています。
原則、12月を除く偶数月の第 3土曜日の午後に開催しています。
○セミナー情報:荒町弘
【セミナー報告】
2021年 7月に開催したシステム監査基本学習セミナーの報告です。
・近畿支部システム監査基本学習セミナー開催報告
→ https://saajk.org/?p=5246
○近畿支部サイト更新情報:金子力造
【定例研究会報告】
2021年 9月開催分の報告を掲載しました。
・ 9月支部定例研究会報告 荒牧裕一氏
→ https://saajk.org/?p=5253
■ 特 集 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
○SAAJ近畿支部会員の田淵隆明氏の下記コラムが本部会報に連載
『システム監査のための、順列・組合せ・確率・統計再入門』
順列・組合せ・確率・統計再入門の第11回~第12回。本連載も
これにて終了。教育の問題が締め括りの話題であった。我が子
には早めに第二外国語を履修する様に勧めたい。(近藤博則)
詳しくはこちらへ!(11~12月号の会報 PDFが開きます。)
→
https://www.saaj.jp/03Kaiho/0305kaiho/2021Kaiho/202111_SAAJKaihoNo248.pdf
→
https://www.saaj.jp/03Kaiho/0305kaiho/2021Kaiho/202112_SAAJKaihoNo249.pdf
○SAAJ近畿支部会員の田淵隆明氏の下記コラムが本部会報に連載
『システム監査のための、法律・会計再入門』
法律と会計に焦点を当てた新連載が始まりました。初回である今
回は、 SAPを例とした仕訳の考え方と言語の重要性について述べ
た上で、「インボイス方式」について紹介しています。(是松徹)
詳しくはこちらへ!(1月号の会報 PDFが開きます。)
→
https://www.saaj.jp/03Kaiho/0305kaiho/2022Kaiho/202201_SAAJKaihoNo250.pdf
○SAAJ近畿支部会員の神尾博氏のエッセイ『宝箱』が本部会報に掲
載
通信路も昔の通り道も覗き見に注意と警鐘をならす。PPAPにとど
まらず、やきもち焼きのパートナーのスマホの覗き見から性別に
よるストーカーアプリの違いまで関心は幅広い。(吉田博一)
詳しくはこちらへ!(12月号の会報 PDFが開きます。)
→
https://www.saaj.jp/03Kaiho/0305kaiho/2021Kaiho/202112_SAAJKaihoNo249.pdf
■ お 知 ら せ ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
○【重要】SAAJ年会費納入のお願い:福本洋一
すでに本年度(2022年 1月~12月)の請求書が手元に届いていると
思いますが、早めに納入をお願いします。 6月末までの合計振込
金額により、各支部への配分が決定されますのでご協力ください。
○【再録】各種MLの登録アドレス変更手順:是松徹
本部、近畿支部、近畿支部役員会等の各メーリングリストの登録
アドレスの変更手順は、近畿支部サイトに掲載されています。
(新規登録&削除については、入会&脱会に連動していますので
本部サイトをご覧ください。(https://www.saaj.or.jp)
→ https://www.saajk.org/?p=1633
■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
明けて2022年となりました。大晦日から元日にかけて厳しい冷え込
みとなりましたが、みなさまはいかがお過ごしでしたでしょうか。
昨年末に 2年続けてリモート同窓会に顔を出しました。リアルでは
地理的制約から長年参加ができなかった同窓会に参加できるように
なりましたが、何だかお互いの無事を年 1回確認する定期的なヘル
スチェックの趣となっているような気がしています。
その同窓会で、学生時代によく通っていたクラシック喫茶がたまた
ま話題に上りました。バッハの曲にちなんだ名前の店だったことも
あり、当時、店で気軽にバロック音楽に親しんでいたことが思い出
されました。
バロックと言えば、曲中を通して奏でられる通奏低音が特徴です。
ものごとのベースとなる考え等のたとえの意味で使われることもあ
るようですが、もともとは、低音部のパートを見ながら伴奏を即興
でつけていくことを指しており、当時は、作曲者が演奏者を兼ねて
いて、何を弾くかがわかっていたからできたとのことです。
そう言えば、監査でも自身が往査に出向く場合は、何をすべきかを
事前に把握しているので、手続書の記載を粗くして、現場で臨機応
変な対応をすることがままあるように思いました。
文書には、筆者がわかっていることやその時点で関係者間の常識で
あること等は記載されない場合があるということになります。文書
に記載がないからそのようなことはないとは必ずしも言えないよう
です。巻頭言で文書の保存・管理の重要性に触れられていましたの
で、文書について思い浮かんだことを述べてみた次第です。(TK)
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
次回の「SAAJ近畿支部メルマガ」もよろしくお願いします!
【SAAJ近畿支部メルマガ】
発 行 日:年 4回( 1月、 4月、 7月、10月)+臨時増刊
発行開始日:2012年09月19日
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編集責任者 是松徹