2020年度から続いたコロナ禍も第5類移行により一応の終息なり、社会生活も少しずつコロナ前に戻り始めた。この間、SAAJ近畿支部の活動も定例研究会やシステム監査勉強会のオンライン開催がほぼ定着化し、システム監査に関する自己研鑽の取組みをより効率的に行うことが可能となった。その一方でリアル開催の定例研究会への参加人数は大きく減り、会員同士のリアルな意見交換を行う機会が少なくなったことにより、支部活動の活性化という点ではやや後退したことが課題である。2024年度はコロナ禍で中断していた支部合同研究会を再開する予定であるが、これを一つのきっかけとして、支部活動の効率化と活性化の両立を進めていきたい。
オンライ開催の副次的な効果として会場費等の経費節減が進み、長年の課題であった財務体質改善については着実な進展を見せた。しかし、2024年以降はリアル開催イベントの増加による経費増も予想されるので、気を緩めることなく引き続き資金の有効活用に努めたい。
2023年4月に「システム管理基準」「システム監査基準」の改訂があり、8月にはSAAJが主体となり、システム監査学会等との協力のもと、「システム管理基準ガイドライン」「システム監査基準ガイドライン」の公表を行った。今後も、テーマ別ガイドラインの公表及び協会活動の成果の積極的公開等により、システム監査・システム監査人の社会的評価の向上等を目指していくこととなるため、近畿支部としてもベクトルを合わせて活動していく。
2024年度は、以上述べた「活動の効率化と活性化の両立」「資金の有効活用」「システム監査・システム監査人の社会的評価の向上」を踏まえて、会員サービスの充実に向け取組んでいきたい。
1.支部体制(敬称略)
(1)支部役員
○理事(支部長/教育サービスグループ) 荒牧裕一
○理事(副支部長/会計/教育サービスグループ) 福本洋一
○理事(副支部長/ITサービスグループ) 近藤博則
○担当役員(ITサービスグループ) 磯貝あずさ
○担当役員(システム監査法制化推進プロジェクト) 田淵隆明
○担当役員(システム監査法制化推進プロジェクト) 神尾博
○担当役員(教育サービスグループ) 丸山博儀
○担当役員(教育サービスグループ) 大谷英徳
○監事(ITサービスグループ) 是松徹
(2)支部参与
吉田博一
(3)サポーター
浦上豊蔵、松井秀雄、三橋潤、尾浦俊行、金子力造、川端純一、中田和男、吉谷尚雄、
阪口博一、伊藤聖子、尾﨑正彦、岩崎真明、小河裕一、浜田恒彰、石嶋藤代
※サポーターには定例研究会受付など支部の基幹的活動へ少しでも参画いただきます。
2.2024年度活動方針
・定例研究会、システム監査勉強会を基本として、研究プロジェクト・グループ活動を通じて実践的な研鑽活動を行い、支部活動を充実する。また、支部役員会・サポーター会議の計画的な開催と課題管理等により支部運営のマネジメントを実施する。
・定例研究会およびシステム監査勉強会開催においては、オンラインコミュニケーションツールの活用度合いを高めていく。これにより、会員サービスを停滞することなく継続的なサービス提供ができるよう努める。
・システム監査セミナーのオンライン開催を具体的に計画する。
・協会本部のシステム監査活性化プロジェクトの活動に連動して、支部会員の増強に努める。
・各活動については事業別の採算状況の可視化を行うことで財務の健全化と事業戦略策定への活用を行い、近畿支部財政状況の改善を目指す。
・支部会員の増加に努めるとともに、支部体制を強化し役員の候補者を増やす。
・支部合同研究会実施に向けた取組みを行う。
3.グループ活動
(1)教育サービスグループ
・主査:大谷英徳氏 副主査:福本洋一氏、荒牧裕一、丸山博儀氏
【目標】
1.近畿支部会員を中心としたシステム監査人の方々に、システム監査に関連する教育サービスを提供し、システム監査人の知見やスキルの向上に寄与することを目的とする。
2.システム監査基本学習セミナー等の開催を通して、システム監査に関心がある方々および実際に企業内で関与されている方々に、システム監査の知識や体験を修得いただくことを目的とする。
【成果目標】
1.定例研究会資料・活動報告書(1,3,5,7,9,12月)
2.システム監査勉強会資料(2,4,6,10月)
3.セミナー教材・活動報告書
4.上記サービス提供にあたっての、運営計画書(TODO管理ツール)
(2)ITサービスグループ
・主査:近藤博則氏 副主査:磯貝あずさ氏、是松徹氏
【目標】
・近畿支部の諸活動の可視化による、活性化支援を目的とする。
具体的には、Webサイト(http://www.saajk.org/)とMLの安定運用、サイト(コンテンツ)の充実、メールマガジンの発行を行う。
【成果目標】
・Webサイト/MLの安定運用
・コンテンツの充実(研究論文・報告書等の会員の成果物の掲載。さらに認知度向上、システム監査普及につながるコンテンツを「IT運用勉強会」等で検討)
・メールマガジンの発行(季刊:1月、4月、7月、10月)
・本部会報投稿:コラムまたはエッセイ(A4*2枚換算)2本以上
・サイトの運用ルール、ガイドラインの継続的改善
4.研究プロジェクト
(1)システム監査法制化推進プロジェクト
・主査:田淵隆明氏 副主査:神尾博氏
【目標】
・システム監査法制化のロビー活動(ただし各個人の立場で)
・システム監査法制化以外のIT政策の研究・提言・発信
・各自治体における、システム監査義務化の推進状況の発信
【成果目標】
・講演:年1回以上(原則SAAJK。当PT成果の外部講演時は事前/事後に役員会に報告)
・コラム:年3本以上(A4*2枚程度)
・活動報告書:年1本以上目標(活動自体は業界団体等に年3回以上目標)