┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏
┏┏┏
┏┏ SAAJ近畿支部 メールマガジン 第68号
┏
┏ 発行日:2025年07月11日 発行者:SAAJ近畿支部 ITサービスG
┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏
いつもご愛読ありがとうございます。 このメルマガは、近畿支部
メーリングリストへ登録して頂いている方へお送りしています。
_/_/_/_/ I N D E X _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
・巻頭言……………… 魔法とプログラミング
・トピック…………… 定例研究会・勉強会情報
・特集………………… 本部会報掲載情報
・お知らせ…………… 【再録】各種MLの登録アドレス変更手順
・編集後記…………… 昭和の香り
■ 巻 頭 言 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
「魔法とプログラミング」:金子力造
「十分に発達した科学技術は魔法と見分けがつかない」–これは、
SF作家アーサー・C ・クラークの有名な格言のひとつです。
近年の情報技術の進展をふり返ると、新たなデバイスの登場やクラ
ウドの普及、AIの爆発的な進化など、私たちの身の回りには、もは
や魔法としか思えないようなテクノロジーが現れつつあります。
魔法とプログラミングには共通点があります。「呪文」と「コマン
ド」、「魔法アイテム」と「ITデバイス」といったように、それぞ
れの働き方は、オブジェクト指向で言うところのプロパティ・オブ
ジェクト・メソッドの関係に似ています。
たとえば「開けゴマ」は、扉というデバイスに対して、音声による
呪文がトリガーとなって開くという仕組みです。この程度の“魔法”
なら、すでに私たちの生活の中で実現されています。安価なスマー
トスピーカーでも、音声で照明をつけたりカーテンを開けたりと、
簡単に実現可能です。実際、スマートスピーカーを使ってカーテン
の開閉をしている方もいるのではないでしょうか。
このような音声コントロール(呪文)の精度が重要ですが、近年で
はAIによる音声会話技術が飛躍的に向上しました。1950年にアラン・
チューリングが提唱したチューリング・テストも、もはや合格に近
いレベルまで達していると思います。
そこで昨年、AIの会話機能がどこまで使えるかを試すべく、ある実
験を行ってみました。AIにシステム監査人の役割を担わせ、私が被
監査部門としてインタビューを受ける、という設定です。結果は、
AIが鋭い質問を次々と繰り出してきて、私がしどろもどろになり、
何度もNGを出す始末。「AI恐るべし!」(この実験の様子は「AIに
システム監査人をやらせてみた」と題してYouTube で公開していま
す。)
もはやAIは「開けゴマ」レベルを超え、「魔法のランプの魔神」に
近づいているのかもしれません。スマートリングという“魔法の指
輪”をこすってAIを呼び出し、ささやくように命令を出す「一つの
指輪ですべてを統べる」そんな時代が、現実になりつつある気がし
ます。
しかし、魔法もAIもプログラムも、それを使う人間の意思次第で、
善にも悪にもなり得ます。悪意がなくとも、「十分に高度な善意の
行為は、悪意の行為と区別がつかない」という皮肉な格言もありま
す。
これからの時代、魔法のような技術があふれる世界で、システム監
査人は何をよりどころにシステムを鑑みればよいのでしょうか?そ
れこそ、システム監査人にも“魔法の監査ツール”が必要になるの
かもしれません。
■ ト ピ ッ ク ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
○定例研究会・勉強会情報:大谷英徳
・今後の予定は次の通りとなっています。
※ 8月の開催はありません。
7月18日(金)第 213回 定例研究会(ご案内済)
9月19日(金)第 214回 定例研究会(準備中)
10月18日(土)第 87回 システム監査勉強会(準備中)
詳しくは本部サイトへ!
→ https://www.saaj.or.jp/index.html
・定例研究会は、会員を中心とした講師によりシステム監査に関係
するテーマについて講演頂く形式を取っています。
原則、奇数月の第 3金曜日の18時半から開催しています。
(12月は、第 2または第 3土曜日にて開催)
・システム監査勉強会は、日本システム監査人協会本部の月例研究
会の内容を録画したDVD を視聴する形式を取っています。
原則、2・6・10月の第 3土曜日午後に開催しています。
■ 特 集 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
○SAAJ近畿支部会員の田淵隆明氏の下記コラムが本部会報に連載
『システム監査のための会計・法律・数学・理科・歴史学再入門』
新リース会計基準、消費税減税案、新ローマ教皇を通じてのマル
チリンガルおよびAIの重要性、新幹線を巡る問題など、広範囲な
話題の解説から我々が担うべき役割を考えます。(阪口博一)
詳しくはこちらへ!(05~07月号の会報 PDFが開きます。)
→ https://www.saaj.jp/03Kaiho/0305kaiho/2025Kaiho/202505_SAAJKaihoNo290.pdf
→ https://www.saaj.jp/03Kaiho/0305kaiho/2025Kaiho/202506_SAAJKaihoNo291.pdf
→ https://www.saaj.jp/03Kaiho/0305kaiho/2025Kaiho/202507_SAAJKaihoNo292.pdf
○SAAJ近畿支部会員の神尾博氏のエッセイ『八瀬童子』が本部会報
に掲載
IT業界の汚れ仕事に社員のメールやWeb 利用のチェックや劣悪な
環境でのSNS 検閲がある.作業者も心的外傷を負い、メンタルケ
アの実施すべきと八瀬童子を縁に提起する。(吉田博一)
詳しくはこちらへ!(05月号の会報 PDFが開きます)
→ https://www.saaj.jp/03Kaiho/0305kaiho/2025Kaiho/202505_SAAJKaihoNo290.pdf
○SAAJ近畿支部会員の神尾博氏の時事論評『パラダイムシフト時代
の悪夢と希望 ~ネバートラスト編~』が本部会報に掲載
サイバーセキュリティの分野から始まったゼロトラスト。社会に
その考え方の適応範囲が広がりを見せている。狐狸、獺にネバー
トラストの鉄槌を下したその先に見えるものとは。(近藤博則)
詳しくはこちらへ!(06月号の会報 PDFが開きます)
→ https://www.saaj.jp/03Kaiho/0305kaiho/2025Kaiho/202506_SAAJKaihoNo291.pdf
■ お 知 ら せ ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
○【再録】各種MLの登録アドレス変更手順:近藤博則
本部、近畿支部、近畿支部役員会等の各メーリングリストの登録
アドレスの変更手順は、近畿支部サイトに掲載されています。
(新規登録&削除については、入会&脱会に連動していますので
本部サイトをご覧ください。(https://www.saaj.or.jp)
→ https://www.saajk.org/?p=1633
■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
気象庁によると、今年の近畿地方は平年に比べて22日(速報値)も
早い梅雨明けになったとのことです。 6月のうちに夏本番の強い日
差しとなり、これから長く続くであろう猛暑の日々を思い浮かべて
うんざりしている方も多いのではないでしょうか。熱中症への注意
喚起が繰り返しなされているのも宜なるかなです。
巻頭言では、魔法の呪文等と近年の技術要素との類似に注目すると
ともに、AIに至ってはすでに魔法そのものの域に達しているのでは
と語っています。科学や技術が今後とも進展するであろう中で、こ
れらを過信せず、さりとて忌避もせず、冷静な態度で向き合ってい
くことが我々に求められていると思います。
さて今年は昭和100 年に当たります。昭和レトロという言葉も聞か
れるように改めて昭和の日常や文化に光が当てられています。昭和
歌謡を耳にするに付け、その歌が流れた当時のSNS どころか携帯電
話さえ身近になかったネット社会到来前の時代をなつかしく思い返
しているところです。クーラーも普及していませんでしたが、それ
なりに暑い夏を何とか乗り切っていた記憶があります。
このところ映画「国宝」が話題となっています。 3時間近い上映時
間も長さが気にならないと好評であり幅広い世代に支持されている
ようです。そう言えば久しく映画館に足を運んでいませんでした。
昭和の頃によく映画を見に行ったことを思い出し、万博や祇園祭も
気になるものの、この機会に涼みがてら話題作を見に行ってみよう
かなどと考えている次第です。(TK)
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
次回の「SAAJ近畿支部メルマガ」もよろしくお願いします!
【SAAJ近畿支部メルマガ】
発 行 日:年 4回( 1月、 4月、 7月、10月)+臨時増刊
発行開始日:2012年09月19日
ご意見ご感想はこちらまで
https://www.saajk.org/?page_id=115
発行責任者:近藤博則、編集責任者:是松徹

※本メールは「MSゴシック」などの等幅フォントで最適に表示されます。
======================================================================
Copyright (c) Saajk. All Rights Reserved.
